KITE FLYING SOCIETY / st (CD)

ピンクのジャケットから連想されるものとは無縁と思われる激情系ハードコア・サウンドを聴かせるアメリカ・オーランドKITE FLYING SOCIETYのアルバム。
感情の高まりを抑えきれずに重なり合う絶叫ボーカルと絶叫コーラスには悲壮感さえ漂い、時に激しく、時にやさしくたたみかけるサウンド。
楽器さえも自分の意思を伝えるかのような錯覚さえ覚える。覆いかぶさるのは絶望感なのか？
7曲16分半のラストを締めくくるアゴギ主体の曲では女性ボーカルのスポークン・ボーカルをメインにしながらも、やはり重なり合う絶叫コーラス。
しかし、決して暗くはない。絶望の隙間から見出す光が見える。聴き終わった後に残るのは一種の清涼感。
次回作を期待していたが、バンドは解散し、リリース元のGOODBYE BLUE SKIES RECORDSも本当にサヨナラしたみたいで非常に残念だ・・・。
が！SEVEN DAYS OF SAMSARAやANODYNEのリリースで知られるINIT RECORDSからディスコグラフィー的な音源が出る予定。
心して待ちなければ。

INIT RECORDS
http://www.initrecords.com

KITE FLYING SOCIETY(MP3)
http://www.hxcmp3.com/bands/1282/