what april showers bring...-V.A.(7inch)

アメリカ・エモ/ハードコアバンドの4バンド4曲入りシングルで、Ape Records第一弾リリース。ちなみにフランスでも同時期に同名レーベルが存在し、そちらの第一弾リリース・シングルも所持している。フランスの方はAnomieなどをリリース。
キンコーズで4時間で仕上げたというジャケットとブックレットからは手作り感が伝わる。ベトナム戦争で使われた枯葉剤の後遺症で父親を亡くしたレーベルオーナは厳しい生活を強いられた。話は逸れるが、アメリカ統治時代の沖縄でも枯葉剤は除草などで散布され、大量に廃棄されたという。韓国でも同様だが、アメリカは韓国には対処している。でも、日本の場合は存在さえ認めて無い。沖縄だけで無くて、日本各地の米軍基地で枯葉剤が使用された可能性もあるが、日本政府は追求さえしないだろう。とにかく、戦争というものは何も生まないし、日本には加害者と被害者という両方の視点から世界平和を導く可能性があると思うが、未来永久に実現しないだろう。
4バンド共にローカルなバンドばかりだが、90年代中期らしい個性感を感じる。知名度が一番あるのがIn Anoだと思われるが、個人的に一番インパクトを受けたのはSoviets。1917年のロシア革命とそれによって成立したソ連という国名を、それぞれを曲名とバンド名にしてしまうのも強烈だが、サウンド的にもダークなハードコアサウンドから終盤の物悲しげなアルペジオの印象が特に強烈。
書籍さえ電子化してしまう時代。確かに便利だし、合理的で資源節約の観点からも未来には主流になるのだろう。でも、作り手の思いは感じない。
A1 In Ano – coffee (aids my kung fu grip)/In Ano
A2 subsistence/Failsafe
B1 dinero (for a few dollars more)/Barrel
B2 Sstrike,1917/The Soviets
released by Ape Records in 1996