no way to make time stand still 1993-1997/Tomorrows Gone(CD)

no way to make time stand still 1993

アメリカ・ニュースクール/エモーショナルハードコアバンドのディスコグラフィー。1993〜1997年の間にリリースされた唯一の単独7インチシングル、デモ、コンピ収録曲を収録。
スタンス的にはオールドスクール/ニュースクール寄りのバンドだが、1曲目"without a face"が素晴らしい。コンピ"in words of one syllable"by Catch Phrase Records(1995)に収録されていて、僕はシングルしか聴いたことが無かったので驚いたし、衝撃を受けた。このままの路線で行っても良かった。シングルでもカバーしているDag NastyやDrive Like Jehu、Samianに通じるエモーショナルパンク路線で素晴らしい。エモーショナルの津波が何度も襲うドラマティックでエモーショナルな展開。静と動の狭間で揺れ動く悲しいメロディーに絶叫ボーカルが入る時、その波は最高潮に。乾いた空気の中に鳴り響くベース音も何とも言えない哀愁さを助長。最高にワンダフル過ぎる名曲。
ほかの収録曲はユースクルー/オールドスクールサウンド+エモーショナルハードコアな感じ。悲壮感漂うボーカルのメロディーラインがもの悲しく、哀愁を誘う。ユースクルー/オールドスクールハードコアをベースに、AtariやSection8に通じる泣きのギターがメロディック感やダイナミックさを併せ持ちながら、混ざり合う楽曲はAtariやSection8、Outlast、Separation、No Choice In This Matterなどのバンドが好きなら気に入ると思う。
エモーショナルの塊が十分に詰まっている一枚。
released by in World On Fire Records 2001