st/GENERATION X(CD)

st/GENERATION X(CD)

イギリス・パンクバンドの1stアルバム。
ボーカルのビリーとベースのトニーがChelseaを脱退して作ったバンド。解散後、ソロデビューしたビリーはカリスマ的な人気を誇ることになるが、ベース体験者の僕はソングライティングも担当していたベースのトニーも気になっていた。彼が解散後に結成した変態的バンドSigue Sigue SputnikやThe Sisters Of Mercyでの活動は興味深い。
ロックの進化系の一つがパンクとも言えるが、このバンドもロックンロールを下地に、青臭い歌詞を掲げて突っ走る。初期衝動的な勢いは若さゆえに留まることを知らない。実際に彼らは二十歳前後だったし、荒々しさやチープ感も目立つが、光るものを僕は感じる。シンプルな中にも親しみやすいポップセンスさえ感じる。ラストアルバムのタイトルにもなった"kiss me deadly"のパンク・バラードはやっぱり青臭いが。
荒削りでミディアムテンポな展開の中にも、メロディアスでグラマラスな一面も覗かせるこの音源を僕は評価している。
released by Chrysalis Records in 1978
http://www.myspace.com/generationx