running on the wild side/THE STRUMMERS(CD)

running on the wild side/THE STRUMME

日本・東京のパンクバンドの編集盤。1stアルバムと2枚のシングルを収録。The Strummersというバンド名は想像通り、イギリスのバンドThe Clashジョー・ストラマーから取られた名前。
高校時代はバンドブームで数多くのバンドが活動していたが、一番好きなバンドの一つがこのバンドだった。ストレートで直接的な歌詞は当時一世を風靡していた尾崎豊に通じるものがあったと思うが、僕は尾崎よりこのバンドに魅力を感じていた。パンク系レコードは当時住んでいた大分では手に入らなくて、福岡まで足を伸ばしていたが、この音源は尾崎の大阪コンサートに付き合えという某御曹司の誘いで大阪で手に入れたという一品。ドタキャンして大阪でレコード屋巡りをしてしまった。都会の凄さと滞在費を全額出す御曹司の財力にショックを受けた高校生時代。
前置きが長くなったが、正にこの音源は僕にとっての青春な一枚であるのだが、音楽的な意味では重要な音源では無い。レビューしてないけど、そういう意味ではYBO(2乗)やガスタンクとかその辺のバンドになる。だけど、キャッチーでメロディアスなパンクロックと直接的でストレートな歌詞はそれらのバンドには無い。後者のバンドが非日常的な雰囲気を醸し出しているに比べ、この音源は日常的に接する気軽さがあり、青臭い高校生を触発するには十分な威力を持っていたと思う。さすがに今では滅多にこの音源を聴くことは無いが、日本のパンクバンドで自分にとって重要なバンドを選ぶとしたら、間違いなくこのバンドのこの音源を選ぶ。
バンドブーム後、解散したバンドや再結成したバンドもいたが、このバンドは今も活動中。まだ、この音源の曲をライブで演奏しているか知らないが、パンクロックは不滅という事で。
released by Club The Star in 1989
http://www.thestrummers.com