reclaim/ZEGOTA(CD)
アメリカのanarchist hardcore punk bandの3rdアルバム。
バンド名はナチスドイツの時代に多くのユダヤ人を救ったポーランド人のグループ名から取られた。
1stアルバムから一貫する紙ジャケットに僕は環境問題を考えた結果こういうリリーススタイルを保っていると考えているし、メンバーは海外生活経験もあり、中にはスクワット生活を送っていたメンバーや有機農業に関わっているメンバーもいたり、というバンド。主義や思想を行動に移し、実践しているバンドは欧米には多数存在し、共感する事もあるが、サウンド面を含めて自分にしっくり来るバンドはこのバンドが一番かも知れない。
確か、前作ではアフリカ系音楽を彷彿とさせるパートがあったなと漠然と記憶にあるのだが(1st&2ndは揃ってCD盤だけ行方不明・・・)、ドラムがアフリカで実際に習っていたという事で頷けた(このアルバムではそれらの要素は殆ど感じない)。
彼らのサウンドは一言で言うのは非常に難しいし、僕にはボギャブラリーがないので説明出来ないが、根底にあるのは激情系ハードコアサウンドで、曲によってはいろんなジャンルの要素を感じる。ピアノとアコギ、SEだけで構成された曲も収録されてたり。
ラスト曲は弾き語り的な静けさの漂う曲。1曲目の激情系ハードコアサウンドとの対比も面白い。
1stアルバム以後のCD盤はポリティカル系レーベルCrimethIncからのリリース。今冬にフルアルバムがリリース予定。
