V.A.-Growin’ Up Too Fast - The Girl Group Anthology(CD)

V.A.-Growin’ Up Too Fast - The Girl

アメリカ・60年代ガールズポップのコンピレーションアルバム。
現在もカバーされてる名曲が何曲も収録されているコンピ。もちろん、これ一枚で60年代のガールズポップを語ることはできないが、現代にも通じる良質なメロディーの宝庫。だが、The Pixies Threeの"Cold, Cold Winter"を聴いて、落胆し、あるミュージシャンに失望した。その名は大瀧詠一。盗作と断言していいだろう。しかもこの曲を元に2曲作り、1曲は自分が歌い、もう1曲は下手糞なアイドル歌手に歌わせるとは。カバーだと思ったが、自分の作曲クレジット。素晴らしいガールズコーラスをピアノに置き換えるなんてよ! 大瀧詠一ってそういう人間だったとは。影響とかいうレベルを超えてるし、情けない。The Pixies Threeの"Cold, Cold Winter"は50曲収録されてる中でも1位候補に推したいほど素晴らしい。収録曲唯一のクリスマスソングだが、レゲエ・スカの影響も入っていて、奥深い。何よりも高校生グループとは思えない成熟さと可愛さが爆発してる。しかも活動期間が高校時代だけというのも衝撃。唯一リリースされたアルバムが復刻版紙ジャケットCDでリリースされてるが、アマゾンでは16万円。ブックレットのトップも彼女達で、このコンピの中では売り上げ的には中堅以下だと思うが、印象的で強烈。
ベイ・シティ・ローラーズがカバーしたI Only Want To Be With Youの原曲も収録されているが、女性シンガーだったのを知らなかった。ベイ・シティ・ローラーズの"Saturday Night"のサビパートはこのコンピに収録されてる"Everybody Loves Saturday Night"に似てるな。盗作と疑惑が浮かぶコンピだが、収録曲は50年の時を感じさせないほどに素晴らしく、個性と素晴らしいメロディーが詰まってると言える名作コンピ。
released by Mercury ‎and Chronicles in 1996