split / TEMPO ZERO & ALCATRAZ (7inch)

イタリア対フランス対決。A面にTEMPO ZERO(イタリア)、B面にALCATRAZ(フランス)を収録。
個人的にTEMPO ZEROは大好きなバンドの一つ。1曲目のcammelliはもの悲しげなベースから始まるイントロを聴いた瞬間に期待感が高まる。ギターが重なり、壮大感さえ覚えるドラマティックな展開へと突入するエモーショナルと一言では片付けられないサウンド。イタリア語で歌われているが、曲に付いて書かれた英語訳を読むと今の自分の心境を表しているかのようだ。2曲目dantro il giocoは初期FUGAZIを彷彿とさせるポストハードコア・サウンド。鋭く刻まれるギター音が心地良い。この曲も短いのが残念。ブックレットの彼らの表紙はブルース・リーの少年期の写真が使われている。
ALCATRAZはAMANDA WOODWARDのメンバーが在籍していたバンド。stonehengeからディスコグラフィーがリリースされています。1曲目bien loin diciはエモーショナルなバイブ、絶叫ボイスが後のAMANDA WOODWARDに繋がる予感。繰り返されるミゼルという言葉が頭の中から離れない。2曲目la veriteは不協和音的ギターのリフが印象的。徐々に感情を爆発させるボーカルに引きずり込まれる。こちらのブックレットはライブ写真で、サックスだかトランペットを吹くメンバーの写真が写っています。残念ながら、ホーン入りの曲は今作には収録されていません。ジャケットの裏の彼らのパートは西部劇風でかなりお茶目な一面も。
イタリア、フランス、スペインの4つのレーベルによる共同リリースです。ブックレットに書かれている言葉は左翼的で興味深い。