another music-in a different kitchen / BUZZCOCKS (CD)

another music-in a different kitchen

イギリス・マンチェスターが生んだ初期パンクロックバンドBUZZCOCKSの1st。
パワーポップとも評されている彼らだが、このアルバムで聴けるサウンドはパンクサウンドそのものだ。キャッチーでメロディアスなギターを核にしたサウンドの数々は一度聴いたら、耳から離れない。A面のfast carsとB面のi don't mindはCDが存在しない時代ならではの選曲であり、名曲であり代表曲である。まさか、このバンドが再結成を果たし、来日するとは。初来日公演は非常事態発生(連れの鼓膜が破れた!)のため、半分程で渋谷クアトロを後にしたのだが、今でも忘れていない。その後も現在に至るまで何度も来日しているのだ。似たようなサウンドを聴かすバンドが溢れ、細かいジャンル分けと現在はパンクの初期衝動なんて感じる事なんて出来ないが、このアルバムには初期パンクの持つ初期衝動や可能性、オリジナリティーが詰まっている。
僕が持っているのは、orgasm addict/whatever happened to..?とwhat do i get?/oh shitのシングルがボーナス・トラックとして収録されているが、パンクバンドのシングルの重要さも再認識させられる。つまり、このアルバムはボーナストラックも含めて、非の打ちどころがない。999やGENERATION Xと共に、パンクロックの幅広さを教えてくれた。歴史的名盤。