AKEPHAL / st (12inch ep)

オーストリアの激情ハードコア・バンドAKEPHALのアルバム。
MISERY、INITIAL STATEなどのクラスト系〜SEVEN DAYS OF SAMSARA激情系ハードコア〜叙情派ニュースクール系ハードコアなどのバンドに共通項が見出せるサウンド。
ドイツ語で訴えかける絶叫ボーカル、静けさと激しさを演出するギター、重く太いベースとドラムのリズム隊が織り成す、静と動から成り立つ起伏の富んだ展開の多彩さは最高だ。
特に静から動への展開は爆発力があり、不穏感漂うエモーショナルな躍動感溢れる展開はドラマティックであり、何度聴いても飽きることはない。本当に衝撃を受けた。
既にジャケットはボロボロとなりつつあるが、いつまでも聴いてやります。
しかし、最後に付け加えるならば、上記に書いたバンドの例えは僕個人の意見だし、それなりの独自性を確立していると思う。東京・高円寺のレコード屋BOYのコメントでは激情系ハードコアとなっていたが。
唯一、残念なのはブックレットに書いてある歌詞もドイツ語なので、全く意味が分からないことだけだ。
現在はバンドもレーベルも存在せず、情報源も無いに等しいが、出来ればこのバンドの音源をもっと聴きたいと思う。