idiomes/V.A(CD)

idiomes/V.A(CD)

ヨーロッパのクラストバンドが大部分を占めるコンピレーション。タイトルはフランス語で言葉に関係するものらしい。ジャケットも暗示しているね。
アングロ・アメリカン社という非鉄メジャーの頂点に立つ会社がある。本社はイギリス。英語を生んだ国だ。世界の共通語の位置を占めるのも英語。パンクやハードコアの世界でも同じ事が言える。アングロ・アメリカン社をアングロ・アメリカン・パンクスに置き換え、警告を発するコラム。考えさせられる。
98年の時点では世界の人口8%しか英語を主言語としていなかった。現在はその比率はもっと下がっているだろう。それでも、今後も英語は共通語であり、それに付属する文化も浸透する。言語を含む自分達の文化を尊重しろと、ブックレットでは締めくくられている。
非ネィティブスピーカーとネィティブスピーカーの会話から始まるこのコンピに収録されているバンドの殆どは、文化や社会に付いての歌詞で占められている。唯一の英語圏バンド(アメリカ)Stalingradの絶望的に自問自答を繰り替えす歌詞は凄まじい。
収録バンドはラテン系国家やトルコ、ルクセンブルク、北欧、東欧など、1バンドを除いて、全て非英語圏のバンドが収録されている。でも、サウンド的には聴き通すのは辛い一枚。
Manface
Rubbish Heap
Intervenzione
Man in The Shadow
By All Means
Catweazle
Degarne
D'Rotzbouwen
E-150
Radical Noise
Jean Seberg
Stalingrad
Brent Barn
Released by Stonehenge Records in 1998
http://stonehengerecords.com