adolescent sex/JAPAN(CD)

adolescent sex/JAPAN(CD)

イギリス・ニューウェーブ/ポストパンクバンドの1stアルバム。
このバンドを薦められた時、周りは後期の音源を評価する声が高く、この音源は糞評価だったような気がする。70〜80年のパンクバンドやニューウェーブバンドの思考錯誤しながらも、音楽的変化を遂げていく過程は興味深い。グラムロックの影響を受けながらも独特なロックンロール・サウンドを聴かせるこの音源はそういった意味でも外せないと思う。
グラムロックをベースに、ファンクなリズムやフラットレスベースの独特な音色、電子音を絡めて展開するサウンドは決して一辺倒では無い。後期には無いロックバンドの勢いも感じられるし、奥深さも感じる。特にベース奏者ミック・カーンのフラットレスベースには衝撃を受けた。僕が敬愛するベース奏者の一人でもある。師匠的存在の人の部屋で、ステレオにレコードをかけながら、ベースを繋いで鳴らしていた記憶がある。そのレコードはこの音源では無かったし、彼が存在感を増すのは後期の音源だが、その片鱗さは覗えると思う。残念ながら、他界してしまった彼に哀悼の意を捧げたい。
パンクが生まれ、音楽が様々な変化を遂げ出した時期に生まれた音源。僕的には名盤。
released by Hansa Records in 1977