he progressive science of breeding idiots for a .../GUS(CD)

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カナダ・ポストパンクバンド。85年にリリースされた12inchを、カナダのWrong Recordsが95年にリリースした再発盤。
ドライビング・パンクサウンドが主体だが、突然変異のように挿入された曲に驚かされる。紛れも無いDC以前、以外のエモ、ポストハードコアの原点的サウンドを披露している。
まずはM1"short cop buzzed"。Ebullition風味のポストハードコアサウンド。心地良いドライビングなスピード感、鳴り響く鋭角的なギターのショートリフ。Hooverとかのメンバーは聴いていたのかも知れないと想像してしまう程に、違和感を感じない。
ドライビングなパンクナンバーを挟んでM4"thinner"。M1はスピード感があったが、今度は一転してスピードを抑えたポストハードコア的な展開。不協和音やメタリックなリフを交え、グランジっぽさも感じさせるが、僕はポストハードコアだと思う。
M8"statue"はCristan Front Drive,Mineralなどのmid90'sエモかと見間違う程のエモーション・テイスト。ギターリフはmid90'sエモ・ファンを虜にするはず。この時代にあのリフが存在してたのはかなりの衝撃。だけど、ラストの爆発的展開はグランジっぽい。
そして、ラスト前のM12"disabled"。全体的にグランジっぽいんだが、ラストで一瞬的に顔を出すエモ/ポストハードコア系のリフが心憎い。思わず、ハッとさせられた。
パンクサウンドの合間に顔を出すポストハードコア的な楽曲群は違和感たっぷりで、統一感を感じない。だけど、この時代にあの音を出していたのには衝撃を受けた一枚。
released by Wrong Records in 1985