13 songs/FUGAZI(CD)

13 songs/FUGAZI(CD)

アメリカ・DCバンドのポストハードコアバンドの1stアルバム。正確には2枚のシングルを収録したコンピレーションアルバム。
独創的で速効性と独自性を備えたサウンドと、バンドのリリース元であり、ボーカルのイアンがオーナーであるDischord Recordsの低価格路線は革命そのものだった。リリース当時に1000円代前半でこのアルバムが買えた。円高だったと思うが、ドル対のレートは百数十円だったはず。それでも、Dischord音楽をサウンド面だけではなく、流通面も含めたトータル的に考えた場合、この時の衝撃を越える音楽には出会ってない。
斬新であり実験的な試みはニューウェイブと呼ばれるサウンドを聴いた時と同様であったが、決定的に違う点は反商業的とも言える活動姿勢だった。公共施設などを利用し、ライブでも低価格で観れる形を創り、その流れは今も続いているし、日本各地に根付いている。スタジオライブもその流れの一つだろう。ただ、僕が生まれて初めて観たスタジオライブはパンクやハードコアとは完全に無縁のバンドだった。椅子に座ってファンクコピーバンドを観る経験はある意味貴重な経験かも知れなかったが、絶えるのが大変だった。ただし、演奏はある意味プロミュージシャンだったのでテクニックはあったのだろうが、僕は何も覚えていない。とにかく、少ない投資で好きな音楽に触れられる機会があるのは重要な事だと思う。
インタビューではレゲエの影響も公言し、変拍子を多用した複雑な構成の楽曲は時が経とうとも決して色褪せない殿堂的音源であり、リアルに今も伝わって来る。初来日公演へ行けた事は僕の財産。
release by Dischord Records in 1989
http://www.myspace.com/fugazidischord
dischord records
http://www.dischord.com