11 song cd(and all i run into are walls ....) / EARLY GRACE

CAVE INとのスプリットも出しているアメリカ・フロリダ産激情カオティック・エモーショナル・ハードコアの1stアルバム。
ツインボーカルというのは、この手のバンドでは珍しい。ノーマルボーカルは何とも言えない哀愁さを醸し出し、絶叫ボーカルはカオティックさを煽る。繰り返されるリフは終わりのない絶望を、そしてフレーズはドラマティックな演出を曝け出す。フロリダというと、少し前は叙情系NEW SCHOOLで知られていたと思うが、こんなバンドもいたんですね。共通するのは独特なエモーショナルのトーン。エモーショナルな展開からカオティックな展開へと切り替わる展開は秀逸そのもの。ビオラの音色が印象的な4曲目divisionはゲストの女性のハーモニーと優しい印象のギターの音色が重なり合い、何とも言えません！正に全く異質そのものなのたが、その後の楽曲へ繋がる一つのアクセントとしては素晴らしいと思う。このバンドも既に解散しているのだと思うのだが、その後のメンバーの動向が気になります。ちなみに10インチでもリリースされています。
http://www.myspace.com/earlygracetampa