in the flat field / BAUHAUS (CD)

in the flat field / BAUHAUS (CD)

BAUHAUSというバンド名は元々、ドイツに1919年から1933年まで存在した「造形芸術学校」であり、芸術やデサインを「アートとテクノロジーの統合」として登場した1つのムーブメントから取られた。
ニューウェーブ、ポストパンクなど彼らを例えるジャンルは多々あるが、それもうなづける衝撃のサウンドで飾られた1stアルバム。
ボーカルであるピーター・マーフィーの独特なボーカルスタイル、時にフリーキーな音を鳴らし、サックスやピアノも使いこなすマルチプレイヤーなダニエル・アッシュのギター、二人の影で収まらない才能を持つデビット・J、多彩なバックグラウンドを持つと思われるケビン・ハスキンスのドラム、4人の放つサウンドに聴く者は多大な衝撃を受けるであろう。
ゴシックとか書かれたりする彼らだが、このアルバムでは民俗音楽やフリージャズ的な雰囲気を醸し出す曲もあり、ゴシックという言葉の持つイメージは完全に的外れだと僕は断言する。それ程に奥深いし、聴く者のイメージを膨らませるサウンドが聴くことが出来ると思う。
このアルバムはT・レックスのカバー曲「テレグラム・サム」などシングル曲である9曲を追加収録していて、お得(18曲目の曲名は書かれていませんが、知っている人は知っていますよね)。一連のニューウェーブに括られるバンドの中でも独特な異彩を放った彼らの記念すべき1stアルバムです。