PRIMAL SCREAM / sonic flower groove (CD)
アルバムごとに音楽性を変化させていったPRIMAL SCREAMの1st ALBUM。
JESUS&MARY CHAINのドラムを脱退したボビーは、ノイジー・ギターサウンドのJESUS&MARYCHAINとは全く正反対のネオ・アコースティック、ギターポップ・アルバムを完成させた。
12弦ギターをメインに音色は時に優しく、頼りなく、憂鬱さえ感じさせるが、ボーカルは透き通るような美しく、淡々とながらも甘いメロディーを囁くように歌い上げる。
ネオ・アコースティック・サウンドの影響も感じつつ、どこかカントリー風味さえ感じるサウンドは傑作と言っていいはすだ。
80年代後半、終焉しつつあったネオ・アコースティーク・シーンに突如として現れ、消えていったのは惜しい気がする。ジャケットからはサイケデリックの影響も感じる辺りに彼らのルーツを見た。
本人達はこの頃の音楽と完全に決別しているらしいのが残念だが、ネオ・アコースティックと呼ばれるバンドの中でも抜きん出ていることは確かだと思う。